今日は,年内中にお納めする少し長丁場の仕事を,狭くて陽の当たらない事務所で一人淋しくしてます。
独立して早や五年,ブログをはじめてもうすぐ一年になります。
アクセス数はたかが知れてますが,様々なキーワード検索からGenS Weblogへお越しいただく方がおられ,またトップページから何度もご覧いただいている方もいらっしゃって,それが私の励みになっています。
これから述べることは,私が体験した事実に基づいておりますが,すべてGenSの私見であり想像の域を出ません。予めお断りしておきます。
前のブログでも少し触れましたが,私はSDGが独自に2004年6月10日に崩落現場で行った現地試験の状況をこの目で見ています。
定着部の耐力不足(ひび割れ耐力40tf,破壊耐力65tf)とする事故調査委員会の報告に対して,この日の試験は「原因は定着部の耐力不足なんかじゃない!」と,証明しようとしたSDG側の抵抗だったと思います。
今年最初で最後となるであろう免震建築物の捩れを考慮した時刻歴応答解析を行いました。
高さこそありませんが,免震材料の数は三桁ありますので,平面的には結構な規模です。しかも,上部構造の平面的な剛性バランスは決して良好とは言えません。偏心率で言えば0.15を満足していません。
設計は並進解析結果を用いてお客様の方で進められており,ほぼ終了したような状況です。
「設計の終盤に捩れ振動なんかやって,もし捩れたらどうするの?」って声はありませんよね(笑)。
たとえ上部構造がどんな状態だろうが,捩れることは絶対ありませんから。もしあるとすれば,私がどこか間違った計算をしていることになります。だから最初から何も心配などしません。
それは,BLACK SABBATHをクビになったOzzy Osbourneが1979年にソロプロジェクトとして再スタートしたバンドの初代ギタリストの名前です。
残念ながらの全米ツアー中の1982年3月19日,スタッフとともに遊覧飛行で乗った小型機が墜落して,25歳という短い生涯を終えました。
Edward Van Halenとともにロックギターの歴史を変えたとまで評されるRandyですが,自称メタルファンの私はつい最近までその名を知りませんでした。
当時は,ド派手なメイクと演出で後のバンドに多大な影響を与えたアメリカの伝説的ハードロックバンドKISSに夢中でしたから,Ozzy Osbourneと聞けば「生きた蝙蝠を食い千切った変人」というイメージしかなく,私との接点はありませんでした。
今頃になって,30年も前に彼らが残した音を聴いて,衝撃を覚え夢中になってます。
最近というか,リーマンショック以降はほとんど新築案件に携わってません(涙)。
私のお客様である構造事務所に新築案件がないんですから当然ですよね。
普段どんな仕事してるかというと,ずばり8割は耐震診断です。
長期間出向して診断業務のすべてに関わった経験もありますが,私が診断するわけではありません。耐震診断の前後の仕事がここ最近の私の日常業務のすべてに近い感じです。
つまり,古い図面が送られてきて「SS3データを作って欲しい」という依頼がほとんどなんです。
ちょうど今日の仕事が終わってブログのアクセスログを見ると,「推定崩壊倍率」というキーワードでGenS Weblogをご覧いただいた方がいらっしゃるようなので,ここで簡単に解説してみます。
ただし,ユニオンさんのSuperBuild/SS3のメニューにある「推定崩壊荷重の倍率」であるものとします。
もし他社ソフトの同様の項目や一般的な疑問だったらごめんなさい。
っていうか,もう一度見てくれますかね?
ブログの更新どころじゃありません。仕事が重なって大変です。
更新ネタもあんまりないんですけど・・・。
先月末から今月初旬にかけて,あまりに巨大で複雑な図面を前に,まったく手が動かず睨めっこしているうちに過ぎてしまった時間が悔やまれます(涙)。
悔やんだところで過ぎてしまった時間は帰ってきません。それも必要な時間だったはずです。そう思うことにします。
でも忙しいからといって,徹夜はしません。夜遅くも仕事しません。せいぜい九時頃までですかね。
遅くまで頑張って,眠い目をこすりながら徹夜して,それで仕留められるほど小さい仕事でも簡単な仕事でもありません。
どんな仕事でも品質だけは落とせませんから。
仕事は明日も明後日も続くんですから,体調を壊すことのないように,翌日も働けるように,極端に一日のリズムを崩すようなことは出来ません。
だって,もう若くないですしね(苦笑)。
でも,時間はもっと欲しいので,朝を一時間早めにスタートするようにしてます。
こんなこと書くと,このブログを見たお客様に叱られるかもしれませんが,ちょっと息抜きのつもりなのでご容赦ください。m(_ _)m
人間誰しもひとつくらいは座右の銘というほどでなくても,心に残る言葉を持っているはずです。
救われたとか,癒されたとか,勇気付けられたとか。そんな大事にしている言葉があるはずです。
そんな言葉をくれた人生の師匠との出会いがあるはずです。
私にも大切な言葉があります。
古いです。
計算精度は低いです。
お役には立ちません。
でも,ここから第一歩を踏み出すために,あえて粗末なシートをアップします。
次は,単位系を改め,放物線は放物線として,もう少しマシなものを作りたいと思います。
ですから,このシートには何も期待しないでください。
注)片引きと両引きの結果入れ替えのためだけに,マクロ機能を使用しています。マクロ機能を使うか否かの確認ダイアログでは,「マクロを有効にする」を選択してください。
ダウンロード(LZH形式)
懐かしいものが出てきました。
1998年頃に,PC鋼材に緊張力を与えることにより,梁に生じる出来事を理解するために,まずは簡単なEXCELシートにしてみようと作ったモノが出てきました。
十数年ぶりに中身をみてみると,はっきり言って出来はあまりよくありませんね(苦笑)。でも根本的に間違った計算はしてなかったみたいです。
1999年のPC規準改定の前の設計で,単位系もSI単位になっていませんし,放物線区間の曲率も名ばかりで放物線になっていません(どうも直線ですね)。
アップロードに際して特にメンテもしていませんし。
こんなものが設計現場で何かの役に立つか?と問われれば,答えはNOですが,確かに一生懸命プレストレストコンクリートに挑んだというモニュメントとして,微力ながらPC普及のためのはじめの第一歩として,“ダウンロード”カテゴリーに粗末なシートをアップします。