文系出身者の建築構造計算 GenS Weblog

建築構造計算に関する情報 と 文系出身のGenSが極めて私見を綴ったWeblogです。たまに趣味ネタも書いてます。


土曜日は帰れなくなりました

お客様からお誘いいただいたBBQなのに,「何か手土産を・・・」と道々考えましたが,生もので余らせるといけないし,人数もわからないし,結局考えているうちに着いてしまって,すっかりご馳走になった挙句,お誘いいただいた二次会でもお金を払った記憶がありません。こんな下請け業者なんていませんよね。本当に申し訳なく思っています。

正直,途中から記憶が途切れ途切れで,最後は管理者として悩みを抱える同志に対して,説教じみたことを話してたような気がします。
本当にごめんなさい。この場でお詫びするだけでなく,直接お詫びしたいと思います。

昨日はずっとそのことばかり考えて反省してました。お酒だけのせいではありません。呑まれるほうが悪いんです。私自身の懐の深さという器の大きさというか,全然足りてません。本当に反省しています。

刺激関数分布による地震力算定EXCELシート

これもユニオンシステムさんのサイトに長らく掲載されていたEXCELシートですが,少しだけ機能追加・変更を行ってGenS Weblogで配布することにしました。

外力分布を刺激関数分布にすることは,設計者の工学的判断により可能ですが,法で定められたベースシアを下回ることは許されませんので,Ai分布で求めたベースシアで基準化して,分布形のみ刺激関数分布とするようにしました。

ダウンロード(LZH形式)

いい日

昨日はとてもいい日でした。
きっとそうです。これから色々なことが好転してゆく兆しなんだと思います。そう思いたいですね。

久しぶりに免震構造案件での相談を受けて打ち合わせに出向いたところ,SuperDynamicPROという私の懐刀というか伝家の宝刀を振るう機会をいただきました。

その帰り道に嬉しい知らせが舞い込みました。
CADで図面を描いてくれる即戦力を探しておられた成長著しい若手構造家と,達者に図面を描く腕がありながら事情により暫く働けなかった人の,ご縁を取り持つことができました。
良縁となるか否かは実際に働き出してからですが,少なくとも仲を取り持つ者としては,そうなる予感というか確信がなければできません。必ずやともに喜べる良縁になると信じています。

それに,先日納品した解析データの検収があがり,ご請求できることになっただけでなく,「次の仕事も予約します」と大変ありがたいお言葉をいただきました。

いま建設業界は非常に厳しい状況にあり,不況を肌で感じる出来事が増えてきた昨今ですが,昨日は一条の光を見たというか,希望が持てるいい出来事が続いた一日でした。
きっと今日もいい日になります。

それに明日はお客様からBBQにお誘いいただいてます。
「ご家族を連れてどうぞ!」なんて嬉しいお言葉を頂戴しましたが,二十歳の娘が親父と一緒に来るはずもなく,下の娘はマーチング漬けの日々です。

土曜日は「不況脱出」「景気回復」を願ってオッサン同士で乾杯しましょう!

松竹梅

松竹梅って聞くと,私は京都の魚木先生(シーアンドシー事務所)のところの“松竹梅”っていう自社開発プログラムを思い出しますね。
呑兵衛ですがお酒よりもこっちですね(笑)。たしか“鶴亀”っていうプログラムもありました。

今日は,東京都内のお客様へ昨日納めた仕事を先方で検収されているはずです。今のところご連絡はありませんが,ドキドキしながらお待ちしている状態です。晩まで待って何もなければこちらからお電話差し上げないといけませんね。

それと,昨晩京都の懐かしい方からお電話を頂戴しました。「いま大和高田やねんけどこれからどう?」って。ちょうど納品も出来ましたので,急いでママチャリ漕いで行きました。

実に10年ぶりの再会でしたが,全然お変わりなく,相変わらず構造設計への探究心が旺盛で,本当にハツラツとしておられました。
仕事で奈良へ来られて私を思い出していただいたようです。

本当に嬉しかった。楽しかった。すっかりご馳走になってしまい申し訳ありません。この場を借りてお礼を申し上げます。ありがとうございます。どうもご馳走様でした。

いきなり脱線しましたが,今回はお酒でもプログラムでもなく,優劣というか順位やグレードを表す意味での“松竹梅”です。

私は幼稚園で松組でしたから,隣の竹組や梅組の子らより「出来る子」だと勘違いしてました。今思えば変な組の名前でしたね(苦笑)。
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テンプレートを替えました

得に理由はありませんが,ワンカラムでカテゴリー等が下にくるタイプのテンプレートにしてみました。

仕事の息抜きのつもりでブログのメンテをしていて,なんとなく背景が白すぎるなぁと前から思ってたので,気分で替えてしまった感じです。

これに伴って,メールフォームはプロフィールの方へ移動しました。

これからもGenS Weblogをどうぞよろしくお願いいたします。

RC角型柱の変形性能算定シート

ダウンロードの第二弾は,これまでユニオンシステムさんのサイトで「RC角型柱の限界変形角とせん断補強筋量の関係を算定するEXCELシート」という長い名前で掲載されていたEXCELシート(フリーソフト)です。

靭性に富むコンクリート建築の普及のために,長年取り組んでこられた鈴木計夫先生の熱意に負けて,当時GenSが作成したものです。

これまでフリーソフトとして誰でも自由にダウンロードすることが出来ましたが,どうも最近削除されたようなので,ユニオンシステムさんと相談した結果,このGenS Weblogで配布を再開することに致しました。

きっと,最近はダウンロード数が減ってきて,役目を終えたというご判断だったのでしょう。

ご指導くださった鈴木先生と,永年に亙って掲載してくださったユニオンシステムさんに,ここに感謝の意を表します。

誠にありがとうございます。
心より感謝申し上げます。
どうかこれからもよろしくお願い申し上げます。

GenS
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主架構とタワーパーキングの衝突解析

超高層建築物の中には,主架構の中にタワーパーキング(以下,TPと略す)を内蔵する形式の建物が少なくありません。

私が過去に解析に携わった建物はすべて,TP作動時の振動や騒音を建物に伝えないようにTPが内部で自立しており,主架構とは数cm程度の水平クリアランスを持っている形式で,水平力に対しては抵抗せずに主架構に預ける形式でした。
よって,TP自身の水平剛性は小さく,主架構よりかなり長い固有周期を持ちます。

このような場合,設計には主架構だけの剛性とTP荷重を含む質量による応答解析結果を用いますが,この前提条件を成立させるには,地震時に防振ゴムのクリアランスを越えて互いが接触しても,主架構とTPの間でのせん断力の移行がほとんどなく(瞬間的な加速度応答は出ますが),またTPは主架構の変形に十分追従可能な構造であることを証明する必要があります。

もし,TPの水平剛性が高く,防振ゴムに接触した際に主架構からTPへ無視できないほどのせん断力の移行があれば,応答解析の前提が崩れるからです。

高層評定や免震評定の場では,TPを内蔵する場合は前述の前提条件が成立することの証明が不可欠のようです。
検討せずに委員会にかけると,次の部会までの短い時間で慌てて追加検討を行うはめになります。

クリアランスを開けて離れている構造物同士が接触した際の解析を行うことから,私は勝手に衝突解析と呼んでいますが,要するに以上のような応答性状の異なる二つの構造物の連成解析のことを指します。
私が最も得意とする解析業務のひとつです。

さて,実際に衝突解析を行おうとすれば相応の道具が必要となります。
私の手持ちの道具でも質点系並進解析プログラムであるSS21/DynamicPROでは解析できません。上階でのツインタワー形状程度は扱えますが,質点iの上に質点jがあり,その間に要素があることを前提としているからです。
また,主架構がFrame1でTPがFrame2,これらを接続する要素としての防振ゴムをFrame3とするような複数フレームの定義が出来ないからです。

そこで,質点と要素の関係性のデータを記述すれば形状に一切制限のないSS21/SuperDynamicPROの出番となります。
一般には捩れの自由度を考慮したいときに使うイメージですが,それだけじゃあまりにも勿体無い

過去のブログでも書きましたが,SuperDynamicPROはバッチ形式でコマンドを記述する必要があるため入力には手間と時間がかかりますが,極めて自由度の高いプログラムです。
一般には利用者も出番もそれほど多くないかもしれませんが,イザっ!というときには心強い味方になってくれます。

長年付き合ってきた建築士のひとりは,私がその自由度の高さを証明してみせると,「まるで背中に羽が生えて自由に空を飛べるような気分です」という忘れえぬ名言を残しました(笑)。

このSuperDynamicPROを自在に扱えることが,私のノウハウであり技術の一部ではありますが,建築士をサラブレッドに例えると,自由に空を飛べるペガサスのようなサレブレッドがもっと増えると嬉しいですから,ロバなGenSは出来るだけオープンにして行きたいと思っています。

解析協力も喜んでいたします。以降はご自身で出来るように丁寧に解説もいたします。

ただ,並進解析のDynamicPROは使い勝手の良さと後発プログラムならではの先進性から,事実上No.1のシェアを誇る振動解析プログラムですが,SuperDynamicPROは昔ながらのバッチ形式の入力で,マウスでCAD的に入力することに慣れてしまった若い世代にはどうも敷居が高いようで,これを所有する方は極めて少ないです。
だから,このブログでコマンドの記述例なんかを事細かく解説しても,それで皆さんのお役に立てるわけでも面白いわけでなさそうですので,こんなことも出来ます,あんなことも出来ますといった,イザっ!という場面での解析事例を紹介して行きたいと思います。

一応,続きに防振ゴムの復元力特性の設定例と応用例を示します。もしご興味があればどうぞ!
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棚橋論文

先週末にやっと,本ブログにファイルダウンロード機能を追加することができました。正確にはもっと前に出来ていましたが,ダウンロードカウンターの設置に戸惑ってました。結局は単なるパス設定の誤りでした。ファイルをアップすればどれくらいの方がダウンロードされたのか知りたくなるのが人情ってもんです(笑)。

次に悩んだのが第一号を何にするかです。
過去に作成してきたEXCELシートも色々ありますので,順次アップして行こうと思いますが,悩んだ末の第一号は,通称「棚橋論文」です。
正確には,昭和10年5月の「建築雑誌」に掲載された論説「地震の破壊力と建築物の耐震力に関する私見」です。
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メールフォーム設置完了!

これまでGenSへ問い合わせたりご意見・ご要望を伝える手段は公開されたコメントしかありませんでしたが,この度メールフォームの設置と非公開コメントの書き込みができるようにいたしました。

前からずっとやりたかったんですが,忙しかったこととWeb系はちんぷんかんぷんなもので,プロの方や詳しい友人に聞いたりしながら,やっと何とか設置することができました。

非公開コメントは返信用アドレスを記入しなくても書き込みできますので,お返事の必要のない匿名での一言メッセージのような使い方もできます。

こちらよりご連絡が必要な場合は,メールフォームからメールをお送りいただければ,お問い合わせ内容に関わらず,ご質問・ご意見・ご要望・励ましのお言葉から「そりゃおかしいよ!」といった苦情・文句に至るまで,内容を熟読してから必ずご連絡を差し上げます。

どうぞよろしくお願いいたします。

BRASS EXPO 2010

5月9日に万博記念公園で今年も「BRASS EXPO」が開催されました。
あちこちに40の文字が見えるので何の意味かなぁ?と思っていたら,40周年の意味だったんです。1970年にここで万博が開かれて今年でもう40年になるんですね。私は当時小学一年生でした。
太陽の塔を見上げながら色々と当時を思い出しましたね。親父が一度も万博へ連れて行ってくれなかったことや,ビートルズが解散した年だったかなあ?とか,大人になってあの立体トラスの大屋根が平田構造さんの名を一躍有名にしたと知ったことなど,でもやっぱりアメリカ館の「月の石」見たかった(涙)。見ればただの石ころなんでしょうけど。
亡き父には今は感謝の想いしかありませんが,当時は少々恨みましたね。クラス全員行ってるのに私一人だけが一度も行ったことないなんて・・・。しかもその理由が「人の頭ばっかり見て何が面白いねん?」でしたもんね(笑)。本当に並んで待つことが嫌いな人でした。
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