文系出身者の建築構造計算 GenS Weblog

建築構造計算に関する情報 と 文系出身のGenSが極めて私見を綴ったWeblogです。たまに趣味ネタも書いてます。


年内のお仕事

先日の「腕の鳴る仕事」は,25日のクリスマスの日に基本データを納品しました。
納品って言っても基本的なデータが出来ただけで,復元力特性の設定とか検討書としてのまとめは年明けになります。
でも,相手先担当者は解析にも非常に長けた方なので,「後は私がやります」なんて言われる可能性も無きにしも非ずです。
GenSの年内のお仕事はこれで終了?と思いきや,翌日に大量の図面が届きました。
もちろん年内に出来る量じゃないので,年明けからの仕事にはなりますし,お客様にもご了承いただいていますが,年始早々に手が動くように年内は図面と睨めっこします。
この睨めっこが年内最後の仕事になりそうですね。

みなさんどうぞよいお年をお迎えください。
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忘年会終了!

昨日で忘年会ラッシュが終わりました。たぶん,急なお誘いがなければ。
年内の仕事はまだ残っていますが,昨日は結構盛り上がって帰れなくなりました。というわけで今朝事務所に戻りました(苦笑)。
でも,寝不足と二日酔いでとても仕事になりそうにありません。少しだけ解析データの手直しをしましたが,あんまり触ると壊してしまいそうなんで,帰って少し寝ます。
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腕が鳴る仕事

先週はじめに思いがけず新しい仕事をいただきました。
しかも1年ぶりくらいのSuperDynamicPROを使う解析業務です。
でも捩れ振動解析ではありません。

質点系並進解析プログラムであるDynamicPROで解析可能な建物ですし,私の解析も並進解析ですが,もう少し詳細な検討を行いたいということで,質点と要素の関係にまったく制約のないSuperDynamicPROの出番となったわけです。

カタログを見る限りでは,モデルウィザードを使ってWindowsライクな入力を行うことが前提のように見えますが,ウィザードでは1スパン×1スパンが最低規模となり,フレーム数は最低でXY合わせて4フレームとなります。

しかし,実際のデータファイルはバッチ形式のテキストデータになっています。各種コマンドが用意されていて,質点の位置関係や要素が取り付く質点等の情報を記述すれば,まったく形状の制約はありません。

たとえば,考慮する変位成分をX方向あるいはY方向のみとし,フレームの位置情報は記述せずに複数のフレームを配置した並進解析だって出来てしまいます。
たとえば1フレーム目が主架構で,2フレーム目が制震ダンパーといった具合です。

テキストデータの作成は中々自動化することが難しくて,EXCELとエディターの機能を駆使して効率化を図っていますが,数日かかりそうですね(苦笑)。最終的には1000行以上のデータを記述することになりそうですね。

でも,とても腕が鳴る仕事です。久しぶりにGenSは燃えています!

今日は納品日

今日はいつもお世話になっている東京都内の構造事務所様へ,解析データを納品する日です。何とかお約束の今日に間に合いました。

所長様のことは事務所を開かれる前から存じ上げているんですが,担当の方との面識はなく,今回戴いたお仕事での電話とメールのやり取りだけです。

GenSの仕事を気に入っていただけるといいんですが・・・。
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立て続けに二本電話があって

電話の主がどっちも同じ姓でIさんです。

最初のIさんとこの忘年会は先週呼んでもらって終わってるし,後のIさんとこは来週決まってるし参加の返事もしてるから,こりゃ忘年会の誘いじゃないゾっ!仕事の依頼に違いない!と思いきや,ともに振動解析に関わる質問でした(笑)。
PC構造の履歴タイプや地盤の卓越周期の計算方法とか,絶対加速度じゃなくて相対加速度の話とか,質問っていっても明確に答えがあるようなことではなくて「GenSはこう思いますよ」みたいな感じでしたね。

新しい仕事の依頼じゃなくて残念ですが,時折GenSに電話くれるだけでも嬉しいですね。

修理完了!

私は普段博打なんてしませんが,今回の小さな博打は当たったみたいです。

センタープラグコードがリークしてコイルが壊れたことが原因で,C/Kピックアップトラックの定番故障であるクランクポジションセンサーではなかったようです。コードとコイルの交換で復旧しました。

画像はありませんが,リークしたショップブランドでメーカー不明のセンタープラグコードをMSD製8.5mmワイヤーに,イグニションコイル(アクセル製)をACDelco純正に,それぞれ換装して完治しました。ホっ!

たぶん,アクセル製コイルの品質の問題ではなくて,リークしたことでコイルへの攻撃性が高まり壊れたのだと思います。

積載車で搬送するような最悪の事態にならなくてよかったです。
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免震建物の引き抜き面圧との格闘

昨年末から今年の正月にかけて,私は免震マンションの引き抜き面圧と格闘してました。おかげで年賀状も出しそびれましたし,元旦と二日以外は働いてました。

昨年12月に入ってから戴いた仕事なんですが,年明け早々の委員会にかける案件なので,相手先構造事務所でおおむね設計は終わってたんですが,45度方向加力でどうしても四隅のLRBの引き抜き面圧が−1N/mm2を超えてしまって,にっちもさっちも行かないって状況でした。
なんで引き抜きが生じる可能性の高い四隅にLRBなんだよ?って声も聞こえてきそうですが,これには色々な事情があるんです。ここでは触れません。
私をよく知る向うの担当者は,私が過去に「免震材料の引き抜き時のバネを非線形にして解析するとうまく行くよ」って話したことを覚えていて,それで私に依頼が来たってわけです。

免震建物の上部構造の設計は,レベル2応答に対して短期許容応力度以下で設計されることが一般的だと思いますので,上部構造の設計に一貫構造計算プログラムを用ることも一般的だと思います。
そこで,免震材料に働く軸方向力を求める際には,あらかじめ予備応答解析を行って決めた設計用せん断力が作用したときの水平荷重時支点反力に,静的転倒モーメントと動的転倒モーメントの比率を乗じた値で面圧を検討されると思います。もちろんこれで収まれば一番いいんですが・・・。

しかし,現実には超高層建物にもアスペクト比の大きな建物にも免震構造が採用されてますので,引き抜き面圧と格闘せざるをえないケースに遭遇することはよくあることです。
一貫プログラムの鉛直支点バネには,免震材料カタログに示される鉛直剛性を与えているはずです。ゴムのバネといってもRCの柱と変わらないほど大きな圧縮剛性があります。ゴムでできていて水平方向には極めて軟らかいのに,圧縮方向にはコンクリート並みの剛性を持つ免震材料を作ったってことが凄いと思います。これがなけりゃ今日の免震構造はありえません。

でも,引き抜かれたときはどうなるの?RC並みの剛性?

いえそうではありません。引き抜き時は内部の鉄板が効きませんのでゴムだけの剛性になります。一般に技術資料や免震材料メーカーの人間に聞いた情報をまとめると,おおむね圧縮剛性の1/10〜1/20程度の鉛直剛性になるようです。
ということは,ゴム系の免震材料は引き抜かれた時点で鉛直剛性が低下するんだから,その時点で引き抜き力は他の支点へ流れて行くはず。だから,圧縮剛性を与えて求めた支点反力に動/静OTM比率を乗じる(=線形)ような増減ではなく,引き抜き時の鉛直バネを非線形にすれば,引き抜き面圧との戦いから開放されると考えたわけです。
今回のように,袋小路に迷い込んだような状況では,少なくとも有利に戦えることは間違いありません。

これを解析的に正しく再現し,どこの偉い先生方に見ていただいても納得していただけるロジックとしてまとめれば,相手先建築士もきっと喜んでくれるに違いない。

口で言うのは簡単ですが,免震構造の評定案件では上下動のこともありますので,一貫計算で非線形解析を行うと,通常案件のようにEXCELシートか何かで別途計算するような外部処理はできなくなります。具体的な方法については,このブログで追々話して行きたいと思います。

ただ,この方法は面圧を一回検討するのに恐ろしく時間がかかることだけが難点ですね(苦笑)。

とりあえず,メーカーさんは免震建物の設計に用いることを想定したわけではないでしょうが,多くの構造事務所で使われているユニオンシステムさんの「Super Build/SS3」を使って出来ます,とだけ申し上げておきます。

エンジンがかからない

つい先日のことです。エンジンがかかりません。セルが重いわけでもないし,空回りでもなくクランキングできているのに,全気筒ともまったく初爆が感じられません。かかる気配なしです。
すぐに燃料ポンプを疑いましたが,ポンプは二年前に交換してるしフィルターは毎年交換してる。いつものジーっていう作動音もちゃんと聞こえてる。これは燃料系じゃないな。
色々確認するとC.D.I(マルチスパークなんでM.D.Iですかね)の診断ランプが消えている。こいつが壊れたのかぁと思いながら,それでも冷静にM.D.Iのハーネスを外してストックの状態に戻して再始動。
嘘ぉ〜ん???それでもかかりません。なんでぇ〜???
でもハーネス外すときに気付きましたよ,センターコードの付け根(コイル側)のリーク痕に。
これかぁ〜,ここからの動きは早いですよGenSは(笑)。
いつもお世話になっているお店にセンターコードを発注!新潟のお店なんですがいつも翌日朝には届きます。(WPS様いつもありがとうございます)
いつものように翌日には届いてさあ交換です。でも待てよ,リークしてM.D.Iが壊れたくらいだからFUSEも切れてるはず。さっそく目視とテスターでエンジンルーム内のFUSEを全数確認です。でもどれも切れてない。それでも念のため手持ちのMINI FUSEは全数交換しました。
さぁセンターコードの交換です。前はメーカー不明の安物でしたが,今回はMSD製の上物です。これで治るはず!でもスタータは勢いよくまわるもエンジンがかかる気配なし。
これは困りましたね。リークが原因でFUSEが切れて,コードとFUSEの交換で完治を期待しましたが,どうもそうは簡単に治りそうにありませんね。
本来ならここでプラグに火花が飛ぶか確認すべきですが,出来ないんですよねぇ助手が居ないと・・・。
あんまりスタータを回してもバッテリがあがるという二次被害が拡大しますから,ここは一旦落ち着いて情報収集ですね。

これがお亡くなりになったM.D.I(左の黒い箱)です。
MDI
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GenSの営業車?

別に重い荷物を運ぶこともないし,大勢の人を載せることもまずないんですが,最近の車で所有欲が沸いてくる車もないので,17歳から憧れてたV8エンジン搭載のSUV,1999年式 CHEVROLET TAHOEです。
一昨年末に購入して約二年の付き合いになります。私とは二年ですが99年式だからもう10年選手なんですよねぇ。そんな訳でこれから色んな消耗品が寿命を向かえる時期なんで,壊れて欲しくはないけど,整備ネタには困らない気がします(笑)。
My TAHOE

Weblog立ち上げ成功♪

昨日,何とかSerene Bachのアップロードとインストールに成功した。

誰にも聞かず本も読まず,CGIやCSSが何なのかもわからないまま,それでもネット上の情報だけで何とか設置できた。便利な時代になったものだ。

独りで事務所にこもって仕事してると,急に人恋しくなるときがある。だから事務所よりも相手先での出向業務の方が嬉しかったりする。
「すぐ来い!」って怒られても,飛んで行って向うのデスクをちょっと借りて訂正したりしてる方が楽しかったりもする。
事なきを得て,帰りに「ちょっと一杯どう?」なんて誘われば,呑兵衛としては断る手はあるまい(苦笑)。

でも,私は解析マニアでもあるし古い人間だから,捩れ振動解析なんかの小難しい解析データをエディター一本で書いてるときは,それはそれで時を忘れて没頭してたりもする。出来上がったときには思わず「俺って天才!」って口を突いて出ることもしばしば。
誰かがこっそり見てたら怪しい人に見えるに違いない(笑)。

でも最近思う。
目の前の仕事に没頭してるときはいいけど,独りだから無茶苦茶仕事が重なって徹夜したかと思えば,次の仕事までに時間ができて遊んでしまうことがどうしてもある。

それは独りだから避けようのないことだけれど,そんな時間をうまく使って勉強したり,便利なネットを使って何か出来ないか?と。
それに,私のよく知る近くの人だけじゃなく,普段まず会えない遠方の人とでも,建設的な会話というか意見交換できるんじゃないか?って。

漠然とそんなことを考えてたら・・・
義兄の薦めではあったけど,おおよそ個人では契約しないであろうRICOHのホスティングサービスの契約をして,独自ドメインとサーバを持ってるわけだから,Web閲覧とメールだけの使用じゃあまりにもったいないと初めて思った。

みんなやってるブログなんぞを立ち上げて,そこに自分の意見を載せたりすれば,誰かが意見をくれるんじゃないか?ひょっとして仲間が増えたりするんじゃないか?そんな想いを胸に始めたって訳です。

そんなGenSですので,読んでくれたかたは気軽にコメント残してくれると嬉しいです。
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