文系出身者の建築構造計算 GenS Weblog

建築構造計算に関する情報 と 文系出身のGenSが極めて私見を綴ったWeblogです。たまに趣味ネタも書いてます。


レベル1の告示波

そういやレベル1のランダム位相波で120秒の波って見たことない気がする。

勝手にレベル1が60秒でレベル2が120秒だって感覚が出来上がってる。

でも,手持ちの基盤波はすべて120秒だから,当然120秒の波しかできない。告示波は60秒以上ならいいんだから,当然誰も文句はないんだろうけど。これってアリですか?

アリかナシかって言ったらアリなんだろうけど,なんか違和感が残る。

皆さんはどうされてますか?教えてください。m(_ _)m

表層地盤のモデル化終了

といっても,表層地盤が4層しかないから秒殺だった(苦笑)

先月の限耐法のときは60層近くのモデル化だったから,なんか拍子抜けする。

でも,土地が違えばこんなにも表層地盤の状態が異なるんだってあらためて思うし,地震動の伝播特性も当然大きく異なるだろうなって容易に想像できる。

まったく同じ建物を異なる土地にそれぞれ建てれば,耐震安全性のグレードも当然異なったものとなり,一方は高い安全性を持ち,もう一方は非常に危険な建物にもなり得る。建てる建物がまったく同じでもね。

それが自動車などの他の工業製品と決定的に異なるところなんだな。

だけど,これをすべて公表すれば,不動産価値に関わるから,誰も言わないし言えないんだろうな。

長周期地震動の作成に関して

これまで他人の言葉をここに載せることはなかったが,構造技術だけでなく解析やプログラミング技術にも非常に長けた友人から,「長周期地震動の作成が出来たっぽい」と聞いたので,彼の了承の元,ここに載せてみる。残念ながら私には概念的な理解はできるが,手の動くことじゃない(>_<)。

長周期地震動を作成するのに苦労したが,自分なりに工夫してやってみた。
振幅スペクトルと群遅延時間は提供されているファイルでは,代表的な振動数ごとの値のみ与えられている。構造計画研究所のArteqでは振幅スペクトルは問題なく入力できるが,群遅延時間の元になる位相差分に関しては,フーリエ逆変換で時間領域に返してやるのに少なくとも時刻歴領域におけるデータ数(=継続時間/時間刻み)の1/2の数のデータを振動数領域で用意(補間)してやらねばならないようだ。

しかも,Arteqは位相を元々内装されていない方法で与えるには時刻歴地震動から読み込ませるしかなさそうだから,私は事前に補間計算した位相差分スペクトルを作成し,フーリエ逆変換で一旦時刻歴の波形を作成してから,それをArteqに再度読み込ませて振幅スペクトルと掛け合わせた。

特殊な(手間な)方法で計算しているが,エリア9(大阪)の代表波を再現できるかどうか試算してみたところ,そこそこ出来たっぽいので,まぁ間違ってはないんだろうと思ってる。以上


「なるほど」とか「それは違うんじゃない?」とか「私はこうしてるよ」とか,ここを訪れた方々に意見を求む!

気軽にコメント残して欲しい。m(_ _)m

GenSの使用ツール群

SuperBuild/SS3(RC・SRC・S造の一貫構造計算)

SuperBuild/BF1(基礎の設計)

SS21/DynamicPRO(質点系並進方向時刻暦応答解析)

SS21/DynamicPRO 付加減衰オプション(速度依存型ダンパー考慮)

SS21/SuperDynamicPRO(質点系擬似立体時刻暦応答解析)

SS21/Dynamic復元力特性モデラ(トリリニア型復元力特性の設定)

SS21/ShakePRO-L(告示波作成:地盤の等価線形解析)

SS21/3D・DynamicSS2(部材レベル時刻暦応答解析)

PCアクセスforSuperBuild(PC梁の不静定力とPC部材の耐力計算)

免震建物の面圧・偏心率・曲げ戻し計算(自作EXCELシート)

その他:必要に応じて自作,またはASP利用

左右のバランス

前に進むクルマの場合,前後輪のバランスは,前輪が細く小さく,駆動力を地面に伝える後輪は太く大きいHOTRODな雰囲気が好み。獲物を狙う猫科の動物よろしく前傾姿勢で上体を伏せて腰を高く上げる感じ。

だけど左右のバランスが悪いのだけはいただけない。それじゃ真っ直ぐ前には進めない。

右か左かどっちかに曲がってしまって,進もうとすればするほどハムスターの回り車みたいにグルグル回って,結局同じところに返ってくるだけ。それじゃいつまで経っても前には進めない。

人間だって同じかも。

たとえば,仕事に必要な「技術」と「人脈」もクルマの両輪のように左右のバランスが大事。

技術だけあっても人脈がなけりゃ技術を発揮する機会は得られない。人脈だけいくら作っても,相手のために貢献できる技術や喜んでもらえる何かがなけりゃ,それもやっぱり哀しい。

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身も心も軽い!

先週はいい出来事がたくさんあった。

このブログに初めてコメントがついたし,先輩お二方の会社に電話したら物凄く精力的に活動しておられて,自分の努力なんて全然足りてないって反省できた。旧友のメールには強く背中を押されたし勇気を貰った。
自分も負けてられないと思った。

今はが凄く軽くなって何でも出来そうな感じ。

軽いといえばも軽くなって,久しぶりに計ってみるとなんと5kgもダウン!10年物のGパンがベルトしないと腰パンになってしまう(笑)。今も食が細くなって痩せ続けているから,この調子じゃ学生時代の体重に戻れるかもね?!

身も心も軽くなったところで,精力的に営業してみよう。

独立してもう6年近くになるが,仕事を断ったことはあってもこちらから頭を下げて「仕事ください」と言ったことは一度もなかった。これまで一度も「営業」ってことをしてなかった。20年会社勤めしたうち10年は営業マンだったくせに(苦笑)

仕事が少ないと嘆く暇があるなら動け!ですよね?!

まずは営業力豊かな先輩の会社とのコラボレーション考えてみよう。

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GenSの仕事

GenSに出来ることは多くはありません。
設計事務所ではありませんから設計一式をお請けすることはできません。

建築構造設計における各種解析業務と事務処理を専門に行う情報処理サービス業です。

ですが,ソフトベンダーに20年勤めた経験から,SS3の扱いには慣れておりますし,時刻暦応答解析による耐震超高層および免・制震建築物の解析協力の実績は豊富にあります。

「耐震診断用SS3データを作って欲しい」

「並進解析は自分で行ったが,捩れ振動解析をして欲しい」

「免震層の応答解析と面圧検討だけを頼みたい」

「手が足りないのでとにかく来て手伝って欲しい」などなど

同業他社へは依頼できない部分的なお仕事をお請け致します。

GenSは構造技術者の皆様のベストパートナーを目指します!

電話はたくさんかかってくるけど…

すべて過去の仕事の確認とプログラムに関する問い合わせ。

現状の仕事は待ったがかかったままだから,先を見越して準備はしてるけど,暇な状況は変わりない。
とほほ…

娘がデスクの組み立てに苦戦してるらしいので,今日は帰って娘を手伝おう!

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長周期地震動に関する情報 その2

年内の義務化はないが,既にJSSI性能評価委員会では,長周期地震動の影響について何らかの見解を求めているらしい。

そして,都市部に建つ耐震超高層の制震化が主たる目的にどうも間違いなさそう。

改修を強制はしないが,診断結果の公表は行う方針らしい。
ということは,診断費用は国の負担で、改修費用は施主負担になるのか?
結局は賃料の値上げで改修費を賄うから,利用者負担になるんだろうな。

また,緊急時の輸送道路に指定されている道路両脇に建つ耐震超高層が最大のターゲットだって噂です。

長周期地震動に関する情報

国土交通省は,平成23年度 建築基準整備促進事業の事業主体の追加募集を,今月13日に発表した。

調査事項は,「超高層建築物等への長周期地震動の影響に関する検討」である。

期間は平成24年3月までだから,今年度中に長周期地震動の検討が義務化されることはない。

学識経験者から聞いたところでは,このたびの東日本大震災をうけて,昨年末のパブコメに示されたスペクトルではエネルギーが小さいと考えているようで,より長周期側が増幅されることになるだろうとのことである。
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