文系出身者の建築構造計算 GenS Weblog

建築構造計算に関する情報 と 文系出身のGenSが極めて私見を綴ったWeblogです。たまに趣味ネタも書いてます。


松竹梅

松竹梅って聞くと,私は京都の魚木先生(シーアンドシー事務所)のところの“松竹梅”っていう自社開発プログラムを思い出しますね。
呑兵衛ですがお酒よりもこっちですね(笑)。たしか“鶴亀”っていうプログラムもありました。

今日は,東京都内のお客様へ昨日納めた仕事を先方で検収されているはずです。今のところご連絡はありませんが,ドキドキしながらお待ちしている状態です。晩まで待って何もなければこちらからお電話差し上げないといけませんね。

それと,昨晩京都の懐かしい方からお電話を頂戴しました。「いま大和高田やねんけどこれからどう?」って。ちょうど納品も出来ましたので,急いでママチャリ漕いで行きました。

実に10年ぶりの再会でしたが,全然お変わりなく,相変わらず構造設計への探究心が旺盛で,本当にハツラツとしておられました。
仕事で奈良へ来られて私を思い出していただいたようです。

本当に嬉しかった。楽しかった。すっかりご馳走になってしまい申し訳ありません。この場を借りてお礼を申し上げます。ありがとうございます。どうもご馳走様でした。

いきなり脱線しましたが,今回はお酒でもプログラムでもなく,優劣というか順位やグレードを表す意味での“松竹梅”です。

私は幼稚園で松組でしたから,隣の竹組や梅組の子らより「出来る子」だと勘違いしてました。今思えば変な組の名前でしたね(苦笑)。
別に“松竹梅”でなくても特上・上・並でもいいですし,Aランク・Bランク・Cランクでも構いませんが,要するに構造設計にもグレードがあっていいと思うんです。

もちろんお施主さんの予算や使用目的等に応じて,色々な構造形式を並べてコストや工期や使用性とかの欄に,○とか△とか×印なんかが書かれたプレゼン資料を作成されると思います。

でも,例えば最終的に「RC造で行きましょう!」と構造種別が決まったあとは,もうグレードの話ってありませんよね。

私が言う“松竹梅”は,同じRC造でも

“梅”は人命の保護という建築基準法が要求する最低基準を満たすグレードで,極稀地震に遭遇すると修復は不可能です。

“竹”は極稀地震で損傷はしますが修復は可能です。

“松”に至っては極稀地震でも無損傷で継続使用が可能です。

といった具合です。

こういった耐震安全性のグレードの話ってあんまりされてないように思うんですが,皆様いかがでしょう。

お施主さんは自分が建てる建物の耐震安全性のグレードを理解されているんでしょうか。

もちろん,説明したところで「じゃあ松にしてくれ!」なんて甘い話には中々なりませんが,十分に説明しなければ,“梅”の値段で“松”の性能が手に入ると勘違いされているように思えてならないんです。

どなたか私に本当のことを教えてくださいませんか。

Comments

Comment Form

Trackbacks